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松田聖子のかすれた絶叫は意図したものだったのか [松田聖子の歴史を動画で振り返る]

 松田聖子はぶりっ子だと言われていた。これは日常の自分よりも可愛い子ぶって歌っていたということからそう呼ばれることになったものだった。しかし、これはアイドルでは当たり前の自己演出で、彼女に限ったことではなかったはずだ。では、なぜ彼女はぶりっ子と呼ばれることになったのか。
 それはたぶん、「日常の自分」を歌以外の場面でたくさん出してしまったからではなかろうか。たとえば、当時のラジオ番組「夢で会えたら」や「オールナイトニッポン」などを聞いてみると、口調や声質がテレビとは違う聖子に会えた。逆に、ラジオでは本音というか、飾らない自分をさらけ出していたのだと言える。そういった無修飾の自分を晒すことに、彼女は躊躇がなかった。こういう聖子に引きつけられたファンも多かったことだろう。
 テレビ番組で歌以外の場面で「いじめられて」発するかすれ声の絶叫は、彼女が自己演出のために意図して発したものではないだろう。おそらくは自然に出してしまった声だったのだと思う。しかし、この自然な絶叫が彼女の魅力を奥深いものにした。
 そういった自分をさらけ出していたとき、彼女には一種の安堵感があったのではなかろうか。自己演出の際のかわい子ぶりっ子と対極となる自然な自分をそのまま出すことで、ぶりっ子となるときの緊張感を解放していたのかもしれない。

ジェットコースター2.JPG

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