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40年間使い続けているもう一つの24時間プログラムタイマーがある [その他]

 タイマーの話が出たので、もう一つ別の電源タイマーの話をしよう。こちらも先のダイヤルタイマーと同様に、40年以上前に開発された松下電工製の「24時間プログラムタイマー TE101」である。

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 このタイマーは、電源のON-OFFをピンを指定時刻に刺すことで実行する。赤と白のピンがあるが、違いはない。どちらかを刺しておくと、電源ON-OFFを繰り返す。つまり、2本を指すと24時間同時刻でON-OFFを繰り返すようになっている。指定時刻は30分刻みだ。「エアコンタイマー」と名付けているだけあって、容量は1500Wもある。時刻は商用電源の周波数に依存する。
 この24時間プログラムタイマーTE101の原型は、「オーディオタイマー」にある。TE101が販売される1年ほど前に、ナショナルが発売したのがON時刻とOFF時刻をピンで指定するオーディオタイマーだった。オーディオタイマーはONとOFFのピンが別個にあって、ON専用、OFF専用になっていた。指定時刻は10分か15分刻みで可能だったと記憶する。容量は500W程度だったと思う。時刻は商用電源に同期していた。
 このオーディオタイマーはよくできていた。何に使ったのかというと、その当時のカセットデッキでのFM放送のエアチェックだった。当時のオーディオマニアは、ほとんどが購入したのではなかろうか。この発想のもとで開発されたのが、エアコンタイマーTE101である。
 40年前のエアコンはタイマーがないものも数多くあって、そのような「クーラー」のON-OFFを自動的に行うことを目的として開発されたのが、このTE101だった。TE101を使うことで、毎日決まった時刻にエアコンを起動させ、終了することができた。また、常時ON,常時OFFの切り替えが簡単に行えたのも、TE101の特徴だった。
 しかし、エアコンに起動タイマーや就寝タイマーが搭載されるようになると、その需要は急速に失われていく。我が家でも、5~6年使ったあとに、このTE101はその役目を終えて退役した。

24時間プログラムタイマー.jpg


 だが、TE101には別の役目が待っていた。家に置いてある照明器具を、指定時刻にON-OFFするという役割である。留守がちの家の場合、暗くなってから家に照明がともっていた方が、防犯上好ましいことがある。しかし、昼間から照明を付けておくのはもったいない。そこで白羽の矢が立ったのが、このTE101だった。
 エアコンタイマーからの退役後、しばらくしてTE101は毎日定時に照明をON-OFFする「防犯器具」として現役に復帰した。以来30数年間、この24時間プログラムタイマーは、稼働し続けている。通算するとほぼ40年近く、エアコンタイマー時代は夏場しか使用されなかったが、それ以降の照明器具タイマーになってからはほぼ休むことなく稼働している。動いていて当たり前と思っていたので意識していなかったが、考えてみれば40年近く、このTE101は動き続けているのだ。この間、時刻修正など意識してしたことはない。時刻もずれないのだ。
 このTE101を継承する電源タイマーが、現行ではWH3301BPというモデルであるようだ。

http://panasonic.jp/tap/p-db/WH3301BP_spec.html

WH3301BPの容量は、

≪タイマーに接続できる電気器具の最大消費電力≫
 ・ヒーター(抵抗)を用いた器具 (炊飯器、電気ポット、電気カーペット、電気ストーブ、パネルヒーターなど): 1500W
 ・トランスを用いた器具 (テレビ、ステレオなど): 800W
 ・モーターを用いた器具 (扇風機、換気扇、ポンプなど): 320W
 ・照明器具 (白熱灯・イルミネーションなど): 1500W
 ・照明器具 (蛍光灯スタンドなど): 100W
※こちらの商品はエアコン・クーラーには使用できません。

とあって、負荷となる電気器具によって最大容量が変わる。しかし、エアコン、クーラーには使えないとあり、以前のエアコンタイマーとは仕様が異なることを示している。もっとも、WH3301BPをエアコンに使おうという人は現在では皆無だろうと思うが……。

 以前のエアコンタイマーTE101のことをブログに書いておこうと思い立ったのは、現在の24時間プログラムタイマーがどのようなものがあるのかを調べていたとき、あまりに「すぐ壊れる」「使い物にならない」といった評価が多かったことにある。先のダイヤルタイマーにしても、この24時間プログラムタイマーTE101にしても、40年近くたった今でも、現役で壊れることなく使うことができる。この耐久性の高さは、特筆すべきものだ。
 ということで、先のダイヤルタイマー以外にも、24時間プログラムタイマーは40年たった今でも、持ち主にその存在を意識させることなく、動き続けている。
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