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松田聖子が妊娠中に出演したトーク番組と松田聖子がその21年後に「日々、過酷でした」と告白したトーク番組 [松田聖子の歴史を動画で振り返る]

 話がでたので、さんまの番組について続けてみよう。
 松田聖子は、1986年に妊娠した。その前の1985年に紅白に出演した後、テレビ番組には出演していなかったが、6月9日に「さんまのまんま」に出演している。この出演では、妊娠中であるため薄化粧で素顔に近いメイクで登場し、着ている服もゆったりとしたものを選んでいる。いかにも「妊娠中の若妻」という印象だ。
 この中で、聖子は「この番組に出たのは、家族あげて大喜びです」と語っている。また、さんまから
「どんな夫婦生活を営んでいらっしゃるのですか?」
「神田正輝さんは帰ってくるときどんな風にするんですか?」と聞かれて、聖子は
「だいたい、お台所にいることが多いから…」と答えた。
「帰ってきたら、エプロン姿で手をふきふきしながら、『はーい』とか言って……キス?」
聖子「うふふふ。はぁ(そうです)」(どうやらキスは否定せず、事実のようだ)
「お帰りなさい、って言うんです」
と答えている。

さんまのまんま-2.jpg

 このあと、台所のセットで神田正輝が帰ってきたときの様子などが再現される。
 また、さんまが聖子のお腹をさすって「男の子」だと予言しているが、聖子はさんまに「女の子だったらどうされます?」と聞くと、さんまは「引き取ります」と答えてスタジオ内を笑わせている。
 聖子はこの出演の後にはお腹が大きくなって夏期は軽井沢での避暑などを行っているので、テレビ出演はないのではないかと思われる。

 そして前回述べた1991年正月の「エッチする…」を連発した出演後、この番組では16年間の空白が続いた。そして2007年夏に、松田聖子は4回目の登場となる。ここでの会話も、台本なしでかなりきわどいモノがあった。
 冒頭でさんまが
「私なんてバツ1ですよ…」というと、聖子は、
「私なんて、『2』ですよ。……『バツ2』ですよ」と言って、その発言の赤裸々さと微妙さから
「おほほー」と言いながらオーディエンスの方を向いてソファに笑いながら倒れ込んでしまう。

さんまのまんまー4-1.jpg

 ここで「もう結婚はしないの?」と聞かれた聖子が、即答できずに言いよどんでいるとすかさずさんまは、
「(答えが)とまったねー」と茶かした。聖子は「違う」って苦笑いしながらオーディエンスの方に目線を向けた。
「もうこりごりでしょ。でも老後を考えたら、聖子さん、結婚した方がよいですよ」とさんまは語っている。
 その後3度目の結婚をしたけれど、このまま離婚しないで続いて欲しいけれども。

 話題はさんまがよくラジオなどでもネタにしている「週刊明星」の表紙になったときのことを語る。このとき、松田聖子はまだデビュー直後。さんまは芸人として初めて「週刊明星」の表紙を飾ることになり、デビュー仕立ての聖子と並んで写真撮影を行ったのだという。このときの撮影は葉山のホテルの庭で行われたという。
 さんまと聖子が表紙となったのは1980年8月24日号である。週刊誌は約1週間前に発売されるので、発売日は8月16日頃だろう。撮影日は7月下旬から8月上旬頃だったのではなかろうか。さんまは「これからものすごく伸びる人です」と聖子を紹介されたと言っているが、このとき「青い珊瑚礁」は7月1日にリリースされ、9月に1位になるべく躍進中だったはずだ。つまりまださんまは聖子をかけだしのアイドル歌手程度にしか認識していなかった。この後聖子があっという間にスターダムにのし上がり、さんまは驚いたと語っている。

明星の表紙 (1).jpg

 この時の表紙、見てみるとなんだか松田聖子でないようなイメージで写っている。「これ、別人でないの?」と思ってしまうくらい、イメージが違う。しかし、トーク内では聖子が「葉山のホテルの庭で、撮影しましたね」と語っているし、関係者も否定していないから、これは松田聖子なんだろう。

明星の表紙 拡大.jpg

 話は進んで、さんまから「今、恋しているの?」と聞かれた聖子は、
「してないですね」と答えた。「ほんとに出会いがないんです、いつも同じメンバーでコンサートとかしているから」と語っている。
 ここで昔の話になり、さんまが
「オレにはいっぺんも寄りつかなかったね」と言うと、聖子は、
「そんなにご一緒する機会がなかったですよね」と言う。さんまは、
「あったよ、死ぬほどあったよ」と気色ばんで話す。
聖子は「でもほんとうに素敵な方でしたよね」と取って付けたように話すと、さんまは「おえー」と言ってソファに崩れかかった。聖子はまずいなという顔をしながら「あ、いや、今も素敵ですけど…その頃まぶしかった」と言いながら、かなり本気でフォローしていた。

 さんまは「オレはそんなこと言うてない、恋人として一度もなかったという話をしているの」と言う。聖子は、
「一度も誘ってくださらなかったではないですか」と話す。
「初めてデートしようかなと思ったときに、あなたには決まった男性がいたんですよ」(郷ひろみのことだろう)
聖子「いや、誘おうと思ってなかったでしょ」
さんま「…いや…」
聖子「絶対思ってない」(かなり力強く言う)
さんま「…いや…」
聖子「絶対思ってない!」(さらに力強く言う)
さんま「…絶対……」
聖子「絶対思ってない!!」(もっと力強く言う)
さんま「オレ、わかっていたもん、あのときに…」
聖子「え、なんですか?」(ちょっとイントネーションがおかしい)
さんま「元の恋人や、あのとき、恋人がいたでしょ」
聖子「…、は、はい」「え、な、なに、えーーっ」

 そして「そのときじゃないじゃないー、だって」(かなり本気の顔)
さんま「そのときですよぉ」
聖子「あ、今、ちょっとタメ口になっちゃった、ごめんなさい」と笑いながら語っている。
さんまは「やめてよー、あなたをこんなに大きくしたの、私だからね…」と冗談で言っている。
さんまは「電話番号でも聞こうかなと思った」
 聖子は顔をしかめながら「絶対思ってない!」
「そしたら、その元恋人から『いつもお世話になってます』って何かいただいたんですよ」
聖子「うっそー」とのけぞる。
 そんな本音できわどい会話が続いた。

さんまのまんまー4 (2).jpg

さんまのまんまー4 (3).jpg


 このトークの冒頭なのだが、80年代初頭に報道されたスキャンダルの話になった。
さんま「いろんなスキャンダルを乗り越えてきて、まだテレビに出ているのは、すごいよね」
聖子「ははは…」
さんま「一時期、女性誌は、聖子、さんま、聖子、さんまで、スキャンダルをずーっと書かれてきた時期があったよね」
聖子「あー(そうですね)」
さんま「(そうやって)書かれてきたよね」
聖子は笑いながら「あーそうですね、あっという間に、年数がたちましたね」と話す。
さんまは「あれは30年くらいまえですからね、お互い独身で…」
聖子「ええ」
さんま「あなた、ほんとにすごいね。ずーっと笑っていたもんね」
聖子「でも、過酷ですよね、やっぱり。人生、過酷ですよ」
さんま「過酷だったけど、こんなに強い女だとは夢にも思わなかったよ」と語っている。

さんまのまんま4 (10).JPG


 この内容は、「松田聖子の苦悩と悲しみ」の欄でも書いたが、聖子が当時置かれていた状況を如実に、しかも短い言葉で言い表している。聖子は、当時のスキャンダル報道で、痛めつけられていたのだ。それを「人生、過酷」だと表現した。20歳か21歳頃に、様々に言われ続けた報道に対して、彼女は傷付いていた。しかし、それに対して聖子は当時、何ら反論せずに笑っていた。いつも笑っていた。
 それをさんまは見ていた。「ずーっと笑っていたものね」と言う一言は、以前にも述べた聖子は「ただ明るく笑っていた」という事実に結びつく。何を言われようがただ笑っていた聖子に、さんまも感服して思うところがあったのだ。
 ほんの短い対話ではあったが、これはウソではないだろう。このトークの中で、唯一シリアスな一面を見せるやりとりだった。当時の聖子の苦しみが垣間見られる会話だった。
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