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クレジットカードで300万円翌月一括払いしてみた [その他]

 屋根の修理の契約でリフォーム会社へ出向いた。屋根の修理だけで、300万円になる。一通りの説明の後、「お支払いは?」ということになり、「私のカードは、ゴールドではない普通のカードだけど支払限度額が200万円あります。カード会社に交渉したら300万円一括で支払えると思うけど……」というと、

「カードで一括支払いされたらその場で契約が済みますし、カードのポイントも付きますし」とリフォーム会社の担当者もうれしそう。

ということで、カード会社のコールセンターへ電話する。

 カード番号や暗証番号を入れると、オペレータが「XX様、どのようなご用件でしょうか」と電話口に出てきた。「200万円限度のカードで300万円支払いたい」というと、「与信部門に判断してもらいますが、その前に認証端末でいったんNGを出してもらわないといけない」と言う。端末の種類によっては、与信が行えず、その場合は与信まで1週間くらいかかるのだとか。

 リフォーム会社の店舗でも300万円一括払いで支払った人は今までにいないらしく、どうしたら与信が行えるのかというプロセスは把握していないという。とりあえずは300万円支払いにして端末でいったん「NG」を出さないと話にならないようなので、リフォーム会社の端末で300万円支払い処理をしてもらうことに。この間、オペレータとの電話は繋いだままである。
 
 ほどなくしてリフォーム会社の担当者が、「NG出ました!」と支払いの紙を持ってきた。ほぼ同時に、電話口のカード会社のオペレータが、「あ、今、NG情報入りました!」
 
 へー、オペレータがカード番号で情報見ながら操作していると、リアルタイムで決済情報が入るんだ!当たり前といえば当たり前だが、すごいもんだと思っていると、オペレータが「これで端末情報がわかりましたので、与信部門へ電話を切り換えます」という。
 
 しばらく待っていると、与信部門のお姉さんに変わった。もう内容は伝達済みである。
 
「これから審査します。結果は1時間くらいで出ます。審査結果が出ましたらお知らせします」

 1週間じゃなくて、1時間かい。それまで、リフォーム会社の店頭で待っているんか!
 
 「審査結果はどちらに?」というので私の携帯番号を伝えると、「カード情報に登録されている番号と同じですね。こちらにご連絡します」と話す。これも一種の本人確認なのか?

 「1時間くらいかかるらしい」と言いながら、店頭でリフォーム契約を続行していると、5分足らずで携帯に電話が。電話に出ると、明らかにオペレータの女性とは異なる雰囲気と話し方の男性だった。ともかく話し方が自然で丁寧。「いつも当社のカードをご愛用いただいて、ありがとうございます」
 
 ご本人様確認のため、生年月日を年号でお知らせください、というので、元号何年……と伝えると、「このたびの300万円一括支払いの件、承りました。来月の支払限度額を315万円に設定しました(他の支払いもあるから)。端末操作をしていただくとお支払い手続きが完了いたします。」と言う。
 
 続いて、「いつもご愛用いただき、また今回はお支払いの限度額アップをいただき、まことにありがとうございました。今後とも当カードをよろしくお願いいたします」
 その話し方の柔らかいことと言ったら、なんとも言えない。百戦錬磨の与信担当という感じがする。
 
 オペレータの電話を切ってから5分たらずで300万円与信OKの電話がかかってきたのには、リフォーム会社の人も驚いていた。「300万円の支払いがこんな短時間で与信されるなんて、すごい信用力ですよ。この店舗でもこのような決済、正直初めてです」という。
 
 まあ、このカードには加入して30数年、加入後は毎月の支払いを1回の遅れもなくしてきたし、年間500万円以上支払った年もあったしね。もともと200万円の限度額であったわけだし。このカードが300万円の支払いを拒否することはないと思ってはいたが、その与信が5分足らずで判断されたのは、確かに早いのかなと思った。
 
 何のことはない、最初にでたオペレータが「1週間かかる」といっていた与信までの期間は、案の定、制度上で最大限にかかった場合のもので、実際は信用力のある人は5分足らずで終了するものだった。
 
 まぁ、カード会社だって、支払い確実な人が300万円支払うと言っているわけだから、これだけで手数料10万円は取れるわけだ。効率は良い。使ってもらってありがとう、って感じだろうか。この300万を振り込みとかされたら、それでカードの手数料はパーになる。リフォーム会社にとってもその場で契約が終了して面倒がないし、また取りっぱぐれもない。私は大量のポイントが付いて、ここは三方がお得という形になったのだ。
 
 そうはないだろう、普通のカードで300万円キャッシュレス。貴重な体験だった。
 

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Amazonが開始したインターフォンも鳴らさない「置き配」の衝撃度 [その他]

 11月3日にAmazonで買い物をした。配送状況に関して、「置き配をしますか」という項目があった。時間を効率的に使いたいので、当然「置き配」を指定した。置き配は初めての経験だった。翌4日朝9時20分頃、「置き配しました」というメールが届いた。配送状況には、玄関に置かれた荷物の写真が写っていた。玄関を開けると配達員はもうそこにはおらず、写真の通りに荷物が置かれていた。この間、インターフォンは鳴らされない。
 
 置き配は初めてだったので、どういったものかわからなかったが、家人がいるかいないかにかかわらず、家人とのコミュニケーションは一切ない状態で荷物が置かれる。置き配が終わると即座にその状態が写真が撮られて「お届け完了メール」でその状況がユーザーに知らされる。

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 配達人は慣れているので、家の玄関まで入り込むのは容易であろうが、ユーザーの中には家の中まで知らない人が入り込むのを気持ちが悪いと感じる人もいるだろう。また、配達時に人がいれば手渡しが行われて、いないときが置き配になると思う人もいるだろう。実際は、人がいるいないに関係なく、一切のコミュニケーションなしで置き配が行われる。

 筆者の家の場合、周囲をフェンスに囲まれているため、玄関に入るのには相当な覚悟が必要である。入り口にはフェンス状の引き戸もあって、道路からは隔絶された環境にある。また、玄関は道路や周囲の家からは丸見えの状態にある。置かれた荷物を意図的に持ち去るのは、ほぼ困難である。こういった状況であれば、以前から「置き配」には何も躊躇はなかった。

 もし盗難などの被害にあえば、Amazonはその分を保証する方針だという。これらの内容を考えると、配達の効率化という点ではAmazon、ユーザーともにメリットがある方式だと言える。Amazonには配達ルートの自由度が高まるし、応対時間も軽減する。ユーザーには配達時間に家にいる必要がなくなり、時間が有効に使える。ただし、一戸建ての場合、盗難などのリスク以外に、悪天候時に荷物が濡れてしまう危険性はある。これは、写真にもあるようにAmazonがメーカーの梱包状態のまま発送する簡易包装に切り換えていることもあって、家人がいない状態が数日間続いた場合などは風雨により梱包状態が悪化してしまう恐れは十分にある。こういったリスクはすべて現出されてはいない。

 クロネコがAmazonの配送から撤退した理由は、コストが合わなかったからということもあるが、置き配を望むAmazonに対して、配送の品質の維持という観点からヤマトが置き配を拒否したという点も大きいだろう。今後配送単価の低下とともに、ヤマト運輸が通販の置き配に踏み切る可能性もある。今回始まったAmazon配送による置き配は、大きな社会的実験ともいえ、今後は配送に関して多様な形式が提供される可能性を示している。

 置き配が普及すると、置き配を望まないユーザーの配送コストが高く設定されるようになるだろう。そうなれば、置き配を望まないユーザーは配送料無料でなくなる可能性が高い。しかし、置き配の圧倒的な効率の良さから考えれば、それを望まないユーザーが高額な配送料を支払うというのは、社会的な負担という観点から、やむを得ないことだと言えるのではないか。

 ユーザーが平等に扱われる時代ではなくなった。その商品やサービスを提供する側が最も効率的と考えるルールに適合したユーザーが、優遇されていくのだ。
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