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50プリウスのリアラゲージ付近での異音はショックアブソーバが原因だった [その他]

 2016年2月納車の50プリウスに乗っている。かなりの初期ロット品である。これまでにも、フロントウインドから遮音材がはみ出していたり、オートマチックハイビームの動作が不安定になったりするという不具合がたびたびあった。遮音材はみ出しは納めて治ったし、オートマチックハイビームの動作不安定も、どうやら1年以上が経過すると出なくなってきた。しかしこれは、気象条件が揃う機会がないからで、また不具合が発生する特定の気象条件などが揃えば、現出する問題となるだろうと思っている。
 乗ってから1年ほどたった昨年春。いつもはオーディオを聴きながら走るのだが、たまたま切っていたときのこと。右後ろのシート後ろあたりから、「カタカタ」という音がするようになった。最初は余り気にしなかったのだが、いちおうシートを倒して再セットしたり、シート周りの取り付け状態を確認してみたが、異音は消えなかった。なんだろ、そのうち徹底して調べなければならないなと思いつつ、つい先延ばしになっていた。
 昨年末頃から、音が次第に大きくなり、頻出する確率も高くなった。以前はオーディオを聴いていると聞こえなかったのが、オーディオを聴いていても異音は聞こえてくるようになってきた。
 しかも、停止から発進の際に、ごくわずかだが「ジャダー」のような現象がまとわりついてくる感覚がある。ほんとにわずかなのだが、新車時の走り始めのときと、どうも様子が違う気がしてきていた。
 そこでディーラーに持ち込んで、「1年くらい前からリアで異音がするが、だんだん大きくなってきていた。この原因はなんだろう?」と聞いてみた。
 まずは営業マンが助手席と後部座席に乗って、私が運転して異音確認。「たしかにします。シートの立て付けではないです」しばらく付近を走る間に、営業マンは耳を近づけてその場所を探ろうとする。
 「これは……中ですね。タイヤハウスの中から聞こえます。」それを聞いた瞬間、「これはやばいな」と思った。
 ディーラーに帰ってからメカニックが確かめに運転して近間を回ってきた。やはり発生する。しかも今度は、発生箇所をかなり特定しているような雰囲気がある。2時間ほど、待った。この間、私は「サスペンションなんてこと、ないだろうな」と、気が気ではなかった。しかし、テストを終えてやってきた営業マンは、「サスペンションです」という。「非常に珍しい部分が不具合になったね。今まで余り聞いたことがない」と言ったら、「そのとおりです」と営業マンも言う。
 故障が想定される部分の部品をすべて揃えて、サスペンションをすべて下ろして交換する必要があるので、修理日は9日後となった。
 修理は午後1時から始まった。終了したのは午後4時40分頃。異音の原因はショックアブソーバーで、ユニットごと交換したという。音が出ていたのは右側だが、左側もばらして確認したという。交換したショックアブソーバを見せてもらったが、確かにカタカタといっていて、軸がずれているような感じがする。
 交換後に、メカニックは合計3回、公道でプリウスを走らせて試験している。それぞれが別々のコースで、低速から中速、やや速い速度まで実際に走って音の出方を検証している。最後には団地内の周回道路を3回回って確認もしている。これは付いていたドライブレコーダーの画像で判明したものだ。修理後に3回も異なる担当者が試乗して異音確認を行うほど、状態は重篤だったのだ。

 このショックアブソーバーの交換で、リア付近からのカタカタという異音は皆無になった。また、走り出しなどの時に感じたジャダー風の後ろが一瞬遅れるような感覚もなくなった。プリウスは納車時の初期状態に戻ったと思われた。

 今までクルマに40年以上乗ってきて、サスペンション異常になった記憶はない。壊れない部品だと思っていた。ましてやショックアブソーバーが不具合になるとは、想像もしてこなかった。それが壊れた。今まで壊れるはずもないと思っていた部品が、壊れた。今回のサスペンション異常は、新車組み付け時に使われているショックアブソーバーの不具合によるものだ。もしかすると、もっと多くの事例がでているかもしれない。また、異音を異音と感じずに運転しているような一般の人もいるかと思う。
 リアから発するカタカタ音は、やばいです。していたらすぐに直しましょう。直すとプリウスは実に静かなクルマだと、また改めて感じられるようになるかもしれない。
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